
ミステリーテーマ「鬼ノ城(きのじょう)は本当に”鬼の住処”だったのか?」
「桃太郎」の物語に隠された裏のストーリーとは?
桃太郎に退治された鬼は本当に悪者だったのか?
吉備の国に渡来した温羅(うら)は、大陸から優れた技術を持ち込み、吉備国に豊かな生活をもたらしました。
しかし、大和の国からやってきた吉備津彦命(きびつひこのみこと)によって、鬼と呼ばれ討伐されてしまうのです。
これは「温羅伝承」として岡山で語り継がれてきた、桃太郎伝説の元となったお話の概要です。
温羅はなぜ鬼と呼ばれたのか?
鬼の住処・鬼ノ城とは何だったのか?
桃太郎伝説を鬼の視点から見つめ直す、歴史ミステリートレイルウォーク。
鬼ノ城に隠された真実を、あなたの目で確かめてみてください。
歴史ミステリートレイルウォークとは
「歴史ミステリートレイルウォーク」は、歴史ミステリーをテーマとしたコンセプトウォークです。
日本の美しい自然を満喫しながら、歴史ロマンや文化に触れることができる、新感覚ツアーです。
トレイルコースを歩きながら、歴史の痕跡を探し、ガイドから謎解きのヒントをゲット!
自然の中で五感を研ぎ澄まし、歴史の真実を想像してみましょう。
参加者同士で意見交換をしながら、真実を探ってみると、きっとワクワクするような新しい発見があることでしょう。
歴史ミステリートレイルウォークは、あなたをワクワクドキドキの冒険へと誘います。
運動レベル:鬼ノ城★★★☆☆
歴史ミステリートレイルウォークと運動レベルについて、詳しくは詳細をご覧ください。
鬼目線でみる桃太郎
温羅伝承
ある日、私達は桃太郎が生まれた町・岡山で奇妙な伝説を耳にしました。 それは、桃太郎伝説で有名な鬼ヶ島の鬼、温羅(うら) の物語。
温羅は、実は恐ろしい鬼ではなく、 優れた技術と知識を持った、朝鮮半島からの渡来人だったというのです。彼は吉備の国(現在の岡山県)に渡り、 人々に製鉄や造船、農業などの技術を伝え、 豊かな暮らしをもたらしたと言われています。
しかし、大和の国(現在の奈良県)からやってきた吉備津彦命は、温羅を討伐しようとします。
温羅は、自らの技術や、吉備の地で共に暮らす人々を守るため、 山の上に巨大な城を築き、戦いに挑んだのです。その城こそが鬼ノ城、だと言うのです。
温羅は本当に鬼だったのでしょうか? それとも、英雄だったのでしょうか?
真実を知るために、この謎に興味をもった我々は鬼ノ城へと向かいました。
鬼ノ城
鬼ノ城は、標高400mの山頂に築かれた、周囲約2.8kmにも及ぶ巨大な古代山城です。その城壁は、まるで龍がうねるように、 山肌に沿って続いています。
城内には、西門、角楼、礎石建物群など、 当時の様子を伝える遺跡が数多く残されています。城内に点在している遺跡から、その高度な築城技術や当時の最先端の製鉄技術が伺えます。また、展望台からは、総社市街を一望できます。
温羅はここから、何を思いながら、どんな景色を眺めていたのでしょうか。
トレイルウォークの出発点・鬼ノ城展望デッキ




まず、我々が向かったのは鬼ノ城の概要が学べる鬼ノ城ビジターセンター。ここでは、鬼ノ城の歴史や全体像、城の特長など、歴史を知る上で貴重な資料が展示されていました。
ビジターセンターから徒歩5分ほどで、城門と城壁が一望できる展望デッキに到着します。この日は岡山らしくよく晴れて空気も澄み切っており、讃岐富士(香川県丸亀市)まで見ることができました。鬼ノ城築城当時も、きっとここから見える景色は変わっていないでしょう。
築城当時の遺構も見える城への入口・西門


いよいよ城の中へと入っていきます。我々が最初に目にしたのは、復元された西門と築城当時の城壁でした。ひと目で日本の城とは異なる特徴を持っていることが素人目にも分かりました。
その一つが西門を囲うように設置された盾と、それに描かれている特徴的な文様です。これは、同時期に作られた古代遺跡から出土した盾をモチーフにし、設置されたものとのことでした。実際に鬼ノ城の城門にこのように設置されていたかは不確かですが、元々防衛を目的として建てられた城のため、このような盾が使用されていた可能性は十分考えられます。
その西門が建つ土台と鬼ノ城を囲う城壁は土を積み上げて固めたもので、現在は風化し、そのほとんどは損傷しているものの、築城当時のものも一部残されていました。これも日本の城には見られない特徴の一つです。
この築城技術を見ても、温羅が朝鮮半島から高度な技術を吉備の国に持ち込んだことが、この遺構からも想像ができました。
城の心臓部・管理棟跡


入場して暫く歩いたところに、複数の石が人工的に並べられた広場に出てきます。この石は礎石と呼ばれる、建物の柱を支える重要な機能を担うものです。
鬼ノ城内には7棟の礎石建物が発掘されており、それは城を管理する役人が常駐していた管理棟と考えられます。
では何を管理していたのでしょうか?
我々は更に城の奥へと進んでいくと、似たような礎石を発見しました。そこは管理棟より2回りほど狭く、人が住むには合理的ではないスペースのように感じました。そもそも礎石とは、建物が重みで地面に沈まないように柱を支える目的で設置されたものです。柱が地面に沈むほどの重さの建築物…つまり、重たい米を蓄えるための備蓄倉庫の跡でした。この備蓄倉庫は、朝鮮半島が攻めてきた際にこの地に住む住民たちの避難場所として鬼ノ城に逃げ込んだ際の重要な食料庫だったのです。
高度な石垣技術・屏風折れ



歴史ミステリーウォークも後半に差し掛かりました。ここまで来ると、我々のイメージの中の温羅は「人々を苦しめ、成敗されるべき鬼」とは全くかけ離れた存在でした。
屏風折れ(高石垣)と総社市の町並み、そして目下に見えるのは温羅伝承に登場する名所の数々。
水門を辿り帰路へ


鬼ノ城には合計6箇所の水門跡が存在します。山城のため南側に傾いた作りになっている鬼ノ城は、城壁の外へ雨水を排出する必要がありました。そこで作られたのが、第0〜第5水門です。
南側の城壁と水門跡をたどりながら、スタート地点である西門へと戻ってきます。その道中、皆で鬼ノ城に隠された謎の答え合わせをしつつ、およそ3時間の歴史ミステリートレイルのゴール地点へと向かいました。
鬼ノ城トレイルツアーに参加すれば、 あなたも温羅の物語を追体験できます。専門ガイドが、温羅伝承や鬼ノ城の歴史を、 わかりやすく解説します。
モニター参加者の声
- ガイドの解説がわかりやすく、時間があっという間に思えるくらい楽しかった。所々にクスっと笑えるユニークな話もあったり、疑問に思ったことを聞いたら何でも答えてくれたので、歩きながらずっとワクワクしていた。
- 参加を決めた時点でとても興味があり、事前に鬼ノ城や温羅伝説を予習して行った。もっと聴きたいと思うことが沢山あった。それくらい興味が深まった。
- 3時間があっという間に感じて、もっと歩けたのになと思った。次もまた参加したい。
- 日本人にこそ参加してほしいツアーだと感じた。
関連するSDGs
この商品は下記のSDGsに対応しています。


申し込みから当日までの流れ
催行条件
・人数:1グループあたり最大8名様(グループ単位で受け付けております)
・最少催行人数:3名
・集合場所:JR桃太郎線・服部駅
・旅程(予定):JR服部駅集合 ⇛ 9:40~鬼ノ城トレイルウォーク(滞在時間約3時間30分) ※途中昼食休憩あり ⇛ JR服部駅解散
※JRのダイヤ、季節、天候によって変動します。正確な旅程はお問い合わせ時にお知らせいたします。
参加費
・お1人様22,000円(税込)(3名様以上。2名様以下の場合は別途御見積いたします。)
・参加費に含まれるもの:ガイド料、昼食・コーヒーブレイク、旅行保険、集合場所から目的地間の送迎
お申し込み
サービスに関するQ&A
- 言語対応は可能ですか?
- 言語通訳は料金に含まれておりませんが、下記の対応を行っております。
(1)通訳の手配(別途料金)
(2)スマホアプリ等による音声通訳対応 - キャンセル規定はありますか?
- ご入金後のキャンセルにつきましては、キャンセル料が発生する場合がございます。詳しくは弊社旅行業約款をご参照ください。
- 小さい子供やシニアでも参加はできますか?
- 年齢に制限は設けておりませんが、鬼ノ城内にはお手洗いの設備がないことをご留意ください。(ビジターセンター内に一箇所ございます)
- 予約後の人数変更はできますか?
- 人数の変更は前日までにご連絡ください。参加人数が減る場合は、一部キャンセル料が発生する場合がございます。
- どのような服装で参加したら良いですか?
- トレイルコースは基本的に山道のため、アップダウンや一部足元の悪い場所がございます。歩きやすい靴(トレッキングシューズ、運動靴を推奨)、リュックサック、日よけの帽子、必要な方はトレッキングポールをお勧めいたします。
- 雨天の場合は中止ですか?
- 雨天でも決行しますが、安全面を考慮し、食事や休憩場所など一部ツアー内容を変更させて頂く場合がございます。
※大雨や暴風などの警報が発令される可能性がある場合は状況を見て催行の判断いたします。