岡山県の南東部、兵庫県境に位置する備前市の日生町（ひなせちょう）、伊部（いんべ）地区をご紹介します。
瀬戸内海を望む絶景、その絶景を見ながら食べるご飯、そして備前焼のバックヤード見学。
その土地でしか出会えない人やことと向き合ってみる。
詰め込みすぎずに、一つ一つの時間を大切に味わってみてください。
日生・鹿久居島(かくいじま)でみかん狩り
日生町は、岡山県東端にある備前市にあります。2015年(平成27年)には「備前♡日生大橋」が架けられたことで、日生から鹿久居島（かくいじま）、頭島（かしらじま）へと渡れるようになりました。
日生諸島は13の島々からなり、県内最大の島である鹿久居島（かくいじま）、そのお隣の頭島（かしらじま）、鴻島（こうじま）、大多府島（おおたぶじま）等があります。
日生諸島は牡蠣の養殖が盛んであり、身がプリッとしていて美味しいと、とても有名です。
眼前には穏やかな瀬戸内海が広がり、山と海の絶景を楽しむことができます。
そして、日生はみかん栽培、みかん狩りでも有名なんです！
日生のみかんは、酸味甘味のバランスが良く、とても味が濃いと評判です。
みかん農園さんは鹿久居島に4農園、頭島に1農園、鴻島に1農園あります。
島の中は、場所によっては道がとても狭く、迷路のようになっているところもありますので、運転する際はご注意ください。
みかん農園は高台にあるため、瀬戸内海を一望でき、天気が良ければ小豆島も見ることができます。
頭島（かしらじま）はオシャレなランチの宝庫
近年、日生諸島、頭島にはオシャレなランチを楽しめるカフェがたくさんできています。
海鮮市場が近く、店によっては、新鮮な魚介類を使用したランチを楽しむことができます。また、天然酵母のベーグルで作ったサンドイッチ、オーシャンビューを楽しみながらのフレンチなど、どのお店もレベルが高く、雰囲気も良く、心からリフレッシュすることができます。
天然温泉に浸かって、日生の海の景色を満喫
鹿久居島・頭島を離れて、日生町の中心地へ戻ります。
早目にチェックインして、ホテルでゆっくりくつろぎます。
こちらは天然温泉、グランピング、一棟貸しのできる施設です。
※ご希望があれば、クルージング、マリンアクティビティもご紹介できます。
また持込で釣りや花火をされる方もいらっしゃるそうです。
夕食はバーベキューやレストランでイタリアンを楽しむことができます。
バーベキューは、食材の用意から調理までしてくださるため、日々料理に追われている方も、ゆっくりくつろげることができると思います。
イタリアン料理では、シェフのこだわり食材を目の前で鉄板焼きにしてくれます。特別感のあるお料理はとても美味しく、見ても食べても楽しめます。
そして、日頃の疲れを癒すべく温泉へと向かいます。
こちらは天然温泉となっております。
海も近いことから塩分が強く、肩凝りや腰痛に効くとのことです。
目の前には備前♡日生大橋があり、なんと「インフィニティバス」となっております！
「天空の露天風呂」とも言いますが、お風呂と海が繋がっているように感じます。
清潔で全て高級家具にこだわったこちらの施設で、思い思いの時間をお過ごしいただければと思います。
伊部で備前焼の窯場見学
日生町から車で約20分ほど移動し、伊部へ向かいます。
伊部は備前焼の産地として知られています。
備前焼には、作り方が当初から変えずに、伝統を守ってきた歴史があります。
しかし、その歴史が途絶えかけた江戸時代。備前岡山池田藩が6つの窯元だけを残して伝統を守ったとのこと。
現在はそのうち3つの窯元のみが残っているそうです。
ここでは、その貴重な3つのうちの一つである窯元の作家さんからお話を聞かせてもらいました。
備前焼の特長・こだわり
そもそも備前焼とは、釉薬という表面をツルツルにする薬を一切使用せずに焼き、堅く締められた赤みの強い、土本来の色味を特徴としています。
とても頑丈で、食洗機、乾燥機で洗うことができます。子どもが落としても簡単には割れないくらい、とても強い焼き物です。
備前焼に使用する土は、田んぼの底の方から取ってくるそうです。
粘着質のある土でないと、割れやすくなってしまうため、土にもこだわります。
窯へ焚べる薪にも種類があり、その薪の種類によって色や模様が変わるため、薪にもこだわります。
付ける模様を意識し、火の当たり加減を調整するために、窯の中へも割れた欠片を置いておきます。
土選び、薪選びの時から、仕上がりをイメージし、火の当たり加減を調整し、製作されるそうです。
ある窯元では、火を入れて1週間から10日程度と、長く窯を焚き続けるそうです。
こうして出来上がった作品は唯一無二であり、一つ一つがそれぞれの個性を携えて出来上がります。
これぞ、伝統と言えますね。
備前焼作家から学ぶ
備前焼の歴史の話、窯場の見学の後は、その作家さんの作品でお茶をいただきます。
作家さんはとても気さくな方で、作品について、出展されている世界中の展示会のことなど、たくさんのお話をしてくださいました。
普段は、作家さんとお話させていただく機会もありませんが、窯場（かまば）の説明をいただいたり、お茶を淹れていただいたりと、ゆったりと備前焼について向き合える時間となりました。
陶芸体験とはまた一味違った備前焼との触れ合いで、新たに勉強になったこともたくさんありました。
備前焼を見るときの思いが、また格別のものとなりました。
※窯場の見学以外にも、陶芸体験もご案内できます。
お客様、お一人お一人のニーズに沿ったプランをお作りいたします
備前市日生町も、伊部も、どちらも素敵な方々ばかりで、今回の経験、体験を通して心がスッと軽くなりました。とても素敵な町です。
このモデルコースを元に、お客様のご要望に沿ったプランをお作りいたします。
